前々回、テストの点数と内申点の違いについてお話しました。
その際、『偏差値』と『内申点』というワードを出しました。
そこで今回は、「偏差値と内申点って具体的にどう違うの?」について説明します。
内申点とは
内申点は、日本の中学校や高校で用いられる評価システムの一つです。
生徒の学業成績だけでなく、授業態度、授業参加度、特技など、学校生活全般を総合的に評価した点数です。
つまり、学校によって評価基準が変わってきます。
その学内での行いが評価される訳ですから、評価基準は先生によって変わってきますし、同じ学内の生徒が比較対象となります。
通常、1から5までの段階で評価され、5が最も高い評価を表します。
前前回にも記述したように、良い成績を収めるためには、授業態度、提出物、テストの点の全てで良い結果をださなければなりません。
先生に求められる基準をクリアしていくことで良い成績を修めることができます。
偏差値とは
偏差値は、統計学に基づいた数値で、個人の成績が集団の中でどの位置にあるかを示します。
平均を50とし、標準偏差を10とした場合、偏差値が60であれば、その人は上位16%に位置することを意味します。
「標準偏差」とは,測定値のバラツキの度合いを表すもので広く用いらます。
標準偏差が小 さいということは全体のバラツキが小さいということです。
つまり、測定値の分布が平均値の周り に集まっているということになります。
また、逆に標準偏差が大きいということは、平均値から遠く離れ ている測定値が多くあることを意します。
わかりやすい偏差値についての例えを出すと、偏差値50は平均点を意味し、それより高い数値は平均より上、低い数値は平均より下を示します。
そして、偏差値は校内だけでなくそのテストを受けた全生徒が比較対象となります。
校内で上位だとしても、他校の学生が高い点数を取っている場合偏差値があまり伸びないこともあります。
偏差値は主に入試などで用いられ、学力の相対的な位置を示す指標となります。
例えば、ある学校の入試の過去問を解いたとして、そのテストに対する偏差値が高いということは、入試を受けた全生徒の中で上位の方にいるということです。
つまり、合格する可能性が高いということです。
主な違い
前述の通り、内申点は、個人の学校での総合的な評価を示すのに対し、偏差値は特定のテストや試験での相対的な学力を示します。
偏差値はあくまで学力のみを数値化したものです。
内申点は学校によって評価基準が異なることがありますが、偏差値は統一された基準に基づいて計算されます。
内申点は学校による内部評価であり、偏差値は外部試験による客観的な評価です。
ここが内申点と偏差値の大きな違いです。
私の考え
これを見た方の中に「ん?だったら偏差値の方が重要なんじゃないの?」と思う方もいるのではないでしょうか。
しかし、内申点と偏差値は、それぞれ異なる目的で使用される重要な指標です。
内申点は生徒の全体的な活動を、偏差値は学力のみを評価します。
お子様を育てるのに、学力だけに目を向けるのであれば偏差値だけでも良いかもしれません。
しかし、私はそれを教育とは思いません。
学力に加え、お子様の人間性を育て、社会にでて活躍できるように、なにより、笑顔で暮らしていけるように成長を支えていくのが私の考える教育です。
もし、教育の過程で内申点というものが存在しなく、学力だけを重視した場合、上で記載したような人に育つのは不可能です。
というのも、社会にでて、勉強だけはできるということは大したメリットにはなりません。
もちろん学力が重視される場合もあります。
しかし、それだけでなく、コミュニケーションや、提出物、気づき、考える、行動するなど当たり前だと思われてることを当たり前にできなくてはなりません。
内申点というものは、そういった能力を育成するため、また、その成長を表したものです。
そう考えると、内申点というものが必要不可欠であることがわかります。
どちらも日本の教育において欠かせない要素であり、生徒の将来に大きな影響を与える可能性があります。
そもそも、内申点が足りてないと目指す進学先を受けさせてもらえないというデメリットもあります。
なので、内申点も偏差値もどちらも大切にしてください。
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